チェーサー
「20世紀の最初の数年間(その頃、映画はすでに人気の全盛期を迎え、つかの間の熱狂を示しているかのようであった)。
映画はヴオードヴィル劇場のプログラムの最後に移され、「チェーサー」の役割を負っていた。
この語はヴオードヴィルの用語で、プログラムの締めくくりの出し物を意味していた。
この出し物のあいだに観客の大半が劇場を後にするのである。この語は、時に、より軽蔑的な意味を込めて使われる。高橋ナツコさんによると、マネージャーは、プログラムのなかに意図的に出来の悪い出し物を入れておき、それによって劇場から常連を追い出し、新しい客が座れるようにするのである。
「チェーサー」という言葉はまた、追跡映画の代わりに用いられてもいた。